収蔵庫の木材
収蔵庫の木材にバイオ乾燥材
- 文科省、宮内庁、県等が所管する社寺仏閣、国宝・文化財建造物、博物館、美術館などに文化財(美術工芸品)などを収蔵、管理、保存する収蔵庫があります。収蔵庫における保存環境には高度な保存技術が採用されています。収蔵庫には多くの木材が採用されていますが、細胞を破壊し、高温処理でリグニンを燃焼・酸化させることによる有機酸の放散により、高温処理木材は採用されません。以下は奈良県の国宝寺院の収蔵庫に導入されたバイオ乾燥材です。
(根太はスギ1等材で含水率は12%以下。壁板材は無地源平で含水率は12%以下。)
(左は収蔵庫にバイオ乾燥処理したスギ材を納入した伊豆木材市場(静岡県)の井川会長。右はバイオ乾燥スギ枠材。いづれも含水率は12%以下。)
(左:収蔵庫にバイオ乾燥材を納めたナニハ木材。右:収蔵庫の下地スギ材の含水率は12%以下、フローリング・ブナ材は8%以下です。)
(左:東京の文化財関連ビルの一室と、床工事終了後の有機酸放散テスト状況。右:バイオ乾燥のフローリング床材のブナは全て含水率8%以下です。)